琉球王家最大の別邸
識名園は1799年に造営された琉球王家最大の別邸で、琉球王家の人々の保養や、外国使臣の接待などに利用されました。
【以下、識名園のパンフレットを参考に書いています】
指定面積は約12,726坪、すべての建物の面積は合計195坪。
1941(昭和16年)年に国の名勝に指定。
沖縄戦によって破滅的な破壊を受けましたが、1975(昭和50)年から整備がすすめられ現在に至る。
2000年(平成12)年3月30日に特別名勝、同年の12月2日に世界遺産に登録されました。
識名園の造園形式は、池の周りを歩きながら景色の移り変わりを楽しむことを目的とした「廻遊式庭園」になっています。
順路に沿って紹介
識名園入口と券売所です。
入口を入ってすぐのところ。舗装はされておらず、小石が転がっています。自然でいい感じです。
番家
普段役人が詰めていたところです。
通用門
園内で働く者の出入りする門で、正門に比べるとやや小振りにつくられています。
正門
国王一家や冊封使等が出入りしていた。
足元は石畳道なので歩きやすい靴が無難です。
育徳泉(いくとくせん)
清冽な水をたたえ、池の水源の一つにもなっています。琉球石灰岩を沖縄独特の「あいかた積み」にして、巧みな曲線が優しい美しさを感じさせてくれます。また、井戸口は右手にもあります。
井戸口の上には、泉をたたえた二つの碑が立てられています。向かって右は、1800年、尚温王の冊封正使趙文楷が題した「育徳泉碑」です。向かって左の碑は、1838年尚育王の冊封正使林鴻年が題した「甘醴延齢碑」です。もとの碑は、戦災を受けて下部が破損したため、1980(昭和55)年に拓本をもとにして復元したものです。
よく見るとイモリやメダカがいます。
御殿
御殿は赤瓦屋根の木造建築で、往時の上流階級のみに許された格式ある作りですが、雨端などに民家風の趣を取り入れています。明治末期から大正時代のはじめごろ、増改築がなされました。
総面積は約159坪で、冊封使を迎えた一番座、それに連なる二番座、三番座、台所、茶の間、前の二番座など、15も部屋がありました。
一番座から三番座
アーチ形の石橋
六角堂
池に浮かぶ島につくられた六角形のあずまやです。
石橋
滝口
あふれた池の水が、石造りの懸樋から勢いよく落ちています。かつてその側にはあずまや(八角堂)があり、夏場の厳しい暑さをしのぐには絶好の場所でした。
船揚場
池に浮かべる船を揚げるところでした。
順路を一周して駐車場へ帰ります。
識名園周辺のスポット
- 首里城
- 琉球王国の国王の居城
- 国際通り
- 1マイルの賑やかな通り
- 第一牧志公設市場
- 沖縄の食文化を体験できる市場
- 園比屋武御嶽石門
- 1519年に創建された門
- 玉陵
- 琉球王家最大の別邸
- 金城町石畳道
- 300mある琉球石灰岩が敷かれた石畳道
地図
詳細情報
営業時間 | 4月1日~9月30日 9:00~18:00(入場締切17:30) 10月1日~3月31日 9:00~17:30(入場締切17:00) |
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定休日 | 水曜日(その日が休日又は「慰霊の日」(6月23日)のときは、その翌日) |
料金 | 大人400円(高校生以上)・小人200円(中学生以下) |
所要時間 | 約45分~1時間程度 |
アクセス | 那覇空港から車で約15分 |
住所 | 沖縄県那覇市字真地421-7 |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | あり |
バリアフリー | 未対応 |