ヒルギとはマングローブのこと

ヒルギはマングローブのことで、慶佐次川の下流10ヘクタールに広がっており、沖縄本島では最大規模になります。マングローブは川の河口付近の真水と海水が混じり合う「汽水域」に生えていて、熱帯や亜熱帯地方の汽水域に、海水の塩分濃度に耐えられる樹木がたくさん集まって林や森ができます。ここでは本島でみられる4種類のマングローブのうち、「ヒルギ」「メヒルギ」「ヤエヤマヒルギ」の3種類のヒルギが見られます。また、「ヤエヤマヒルギ」の北限地であることなどから「慶佐次湾のヒルギ林」として1959年に天然記念物に指定され、1972年に沖縄の祖国復帰と同時に国の天然記念物に指定されています。
ヒルギについて

オヒルギは雄の木で、メヒルギは雌の木で、雄と雌の両方の木があることで実がなるということではないそうです。オヒルギには赤い花、メヒルギには白っぽい色の花が咲き、花の色や木の形も違い、まったく別の種類の木なのです。
陸上の木と比べ、タコ足のような根が特徴で、上の写真はいくつもの根が横に広がっている「支柱根」のヤエヤマヒルギ。オヒルギは根の広がりが小さい「屈曲膝根」、メヒルギは側根の上部が板状の「板根」になっているので、根で種類を見分けることができます。

遊歩道が整備されているので、安心して散策ができます。

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