14世紀後半頃に中城按司により築き上げた。

中城城跡は14世紀後半頃に中城按司により、一の郭、二の郭、西の郭、南の郭の主な部分を築き上げました。1440年に築城家の名手と言われた護佐丸により、三の郭と北の郭が増築されて現在の城の形が完成したようです。首里王府に対抗する勝連城主の阿麻和利を牽制するために、座喜味城主であった護佐丸が国王からの命令により移り住んだ城ともいわれています。しかし琉球王権を狙う勝連城主の阿麻和利に攻められ護佐丸は自害しました。
写真は裏門と三の郭の城壁です。
城内には霊域や御嶽(うたき)などの八つの拝所があり、今も訪れる人がいます。むやみに立ち入らないようにしましょう。
中城城跡を順路に沿って紹介
駐車場と管理事務所

無料駐車場に止めて管理事務所にある料金所で入場料を払います。
料金所

料金は大人400円、中高校生300円、小学生200円。日傘や杖の無料貸し出しもあります
中城城跡へ

傾斜がきつい舗装された坂道を歩いていきます。暑い夏の日は暑くて大変です。
中城城跡はバリアフリーではないのでベビーカーや車いすでは観覧できませんが、裏門まではなんとか行けます。
記念運動場より

坂道を登り終わると、広場があります。そこからは中城城跡の裏門と三の郭の城壁が見れます。
裏門

美しいアーチ形の門で、中城城跡の東側にあります。
三の郭の階段

急な階段で足の踏み場が狭いです。小さなお子さんやお年寄りの方は付き添いがあると安心です。
三の郭

芝生の広場になっていて、三の郭の城壁があります。
三の郭は新城とも呼ばれ、石積みの方法のひとつである、あいかた積みで築かれている。
北の郭

石積みのアーチが美しい。
二の郭

石積みの方法のひとつ、布積みの城壁は直線が少なくほとんどが曲線になっています。

二の郭から見た一の郭の城壁。

二の郭から見た中城湾の景色。中城城跡は標高約160mの丘陵にあるので眺望がすばらしいです。

一の郭の城壁とアーチの門。
一の郭

中城城で最も広い場所で当時正殿があった場所。
廃藩置県後は村役場として使用されていたそうですが、沖縄戦で焼失したそうです。
郭内には番号が振られた石が並べられています。まだ修復中のようです。
正門

中城城の西側にあり、門はアーチではなく両側が石垣となっています。城はここまでで、正門が出口ですが、もう少し先へ行ってみます。
鍛冶屋跡

城のためか、集落のためかわかっていないようですが、護佐丸が阿麻和利に備えるために武器を造っていたとも伝えられています。

鍛冶屋跡の前には整備された芝生と、中城湾が一望できます。

山側には不気味な建物があります。この建物は中城高原ホテル跡で経営企業が倒産しオープンしないまま残されたものだそうです。危険ですので近づかないほうが良いでしょう。
石積みについて
中城城で使われている3種類の石積み
沖縄の城で使われている石積みは本土より古い時代から技術が発達していたそうです。

野面(のづら)積み

布積み

あいかた積み(亀甲乱れ積み)
見学は歩きやすい靴で
城内は足場が悪い

石畳道や急な階段が多いのでスニーカーなどの歩きやすい靴で行くと安心です。
地図
詳細情報
公式HP | 中城城跡 |
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